2016年9月の日経平均株価の相場振り返りと今後の予想

本日は2016年9月9日金曜日
9月1週目の日経平均株価の相場振り返りと
今後の予想をしていきます。
6月末、EU離脱問題を発端に
15,000円まで下げてきた日経平均株価も
7月、8月と
上値は17,000円直前で抑えられるも
下値を切り上げ三角持合いの形と
徐々に回復の兆しを見せています。
9月に入り
このまま上げていけるのか…
結局また失速してしまうのか
正念場を迎えています。
2016年は総じてレンジ相場
じれったい状況が続いていますが
上か下か方向感が
はっきり出てくるのをじっと待ち
戦っていきましょう!!
9月1週目の日経平均株価の相場振り返り
[出典:松井証券ネットストック・ハイスピード]
日経平均株価は週初めこそ
重かった上値17,000円を超えて
上昇への期待が高まりましたが
先週末発表となった
アメリカ雇用統計もピリッとせず
利益確定の売りなどにも押され
じりじりとまた17,000円を下回りました。
9月2週目の日経平均株価の相場予想
[出典:松井証券ネットストック・ハイスピード]
日経平均株価は下げてきましたが
下げも非常に小幅でしかなく
依然、上昇を狙う姿勢も見えています。
とは言え
週足、月足はレンジ上限にあるので
またもや17,000円ではね返されると
レンジ下限の15,000円を目指して
今度こそ大幅な下げも懸念されます。
日経平均株価:月足チャート
[出典:松井証券ネットストック・ハイスピード]
来週以降
17,000円付近の攻防が
年末に向けての動きに
大きく影響しそうです。
このまま17,000円付近を保ち
早めに上昇に転じる場面があれば
そのまま勢いに乗れる可能性もあります。
もし、上昇するようなら
もう1段階上の18,000円あたりまで
上値を伸ばしてきそうです。
しかし
中長期的なスパンで見ると
弱気に見ざるをえません。
なにかのきっかけがあれば
大きく下げることも十分に
警戒しておく必要があります。
9月8日につけた下ヒゲ
16,800円を下回ってくると
危険度が高まってくるでしょう。
9月1週目に一気に上へ
抜けて行けるようでしたら
強気に見ていきたかったのですが
勢いは弱ってしまった感があり
レンジ上限のストッパーが
機能しそうな感じがします。
来週1週間の日経平均株価は
下げには特に警戒しておきましょう。
上昇一辺倒に考えていると
反転をくらいそうな気がします。
“下げてきたら売りから入る”
レンジの動きと見る方が
堅実ではないでしょうか。
9月2週目の日経平均株価の相場振り返り
[出典:松井証券ネットストック・ハイスピード]
9月2週目の日経平均株価は
下値の支持として機能しそうだった
16,800円の下ヒゲを週初めから
窓を開けて割り込む形と下一辺倒でした。
75日移動平均線とぶつかって
週末金曜日には少し反発するも
依然売りが強そうな状況です。
9月3週目の日経平均株価の相場予想
[出典:松井証券ネットストック・ハイスピード]
来週以降の日経平均株価の動きは
2パターンのシナリオを考えるべきでしょう。
まず一つ目は
そのまま下げ続けるパターンです。
75日移動平均線を抵抗線とした
16,300円を割り込んでくると
いよいよ本格下落も考える必要があります。
その場合は
16,000円で下げ止まれなければ
15,000円まで一気に急落も
十分にありえるでしょう。
2つ目は
16,500円付近で下げ止まり
もう一度上を目指すパターンです。
陰線続きの中
今週の金曜日が
なんとか陽線で終われたので
一旦の下げ止まりも考えられます。
週前半は16,500円付近で横ばい
後半にかけて上げてくるようなら
上値17,000円のレンジ相場と見て
戻りはありえるかと思います。
特に今月は
配当がつく銘柄が多く
今週下げてきたことで
配当や株主優待狙いの
小規模な買いが入るかもしれません。
いつ買えばいいか分かる株主優待の権利取り日一覧【2016年版】
上昇した場合も
17,000円で伸びず落ちたら
売りから仕掛けてもいいかもしれません。
- 16,300円を下回るのかどうか:下落
- 16,500円で下げ止まれるのか:上昇
来週1週間の見るべきポイントは
この二つでしょう。
日経平均株価:週足チャート
[出典:松井証券ネットストック・ハイスピード]
週足チャートで見ると
レンジの上値で戻された形と
下に向かうと見るのが妥当な感じです。
どちらかというと
下げる可能性の方が
高いのではないかと見ています。
ただし
来週は祝日が2日間もあり
営業日は3日間しかありません。
そのため
動きが出るまでは至らない
可能性もありますね。
逆に
日本が祝日で取引のない間に
海外に動きがあったとしたら
大きく揺さぶられることもありえます。
ポジションは持ちすぎないように
しておくのが賢明でしょうか。
9月3週目の日経平均株価の相場振り返り
[出典:松井証券ネットストック・ハイスピード]
9月3週目の日経平均株価は
下落すると考えていましたが
16,300円を割り込むことなく
16,500円でキープしたのち
大きく上昇してきました。
9月21日の日銀会合の結果を受けて
銀行株を中心に上げてきたわけですが
勢いは続かずにレンジ真ん中あたりで
一旦のストップとなりました。
9月4週目の日経平均株価の相場予想
[出典:松井証券ネットストック・ハイスピード]
7月頭につけた底値から
17,000円を上限に三角持合い
下値をいい感じに切り上げて
上昇へと続いてきたわけですが
9月頭に17,000円を抜け出た直後
また押し戻される形となってしまい
三角持合いも一旦崩れています。
16,500円をキープして上げてきたら
まずは上昇と考えてはいますが
17,000円でまた返されそうで
やはり上昇は限定的となるかなと思います。
このまま大きく陽線で超えてくれば
その動きについていくのもいいですが
なかなかそのきっかけはなさそうです。
今週の日経平均株価が
17,000円に届かず
16,800円あたりで止まり
週初めで陰線が続くようなら
また下落目線への早めの切り替えを
考えておくべきでしょう。
そうした場合には
16,300円が第一目標となり
16,000円が第二目標となります。
16,300円を割り込んだ段階で
16,000円では下げ止まれずに
15,000円付近まで一気に下げることも
考慮しておくべきかなという感じがします。
16,000円~17,000円のレンジは
かなり強く意識されていますので
17,000円に届かずに下げてきたら
売りからのエントリーはありかと思います。
ただし
“利益確定・損切りはお早めに!!”
レンジの範囲内では
すぐ反転もあるので
持ちすぎは厳禁ですね。
9月4週目の日経平均株価の相場振り返り
[出典:松井証券ネットストック・ハイスピード]
9月4週目の日経平均株価は
一日一日、目まぐるしく乱高下し
下げては上げて、上げては下げて
方向感の掴みにくい局面でした。
25日・75日移動平均線が
強く意識されているようで
- 上で25日線にあたると下げて
- 下で75日線にあたると上げる
16,400~16,700円の間で
こじんまりとしたレンジ相場でした。
10月1週目の日経平均株価の相場予想
[出典:松井証券ネットストック・ハイスピード]
依然、方向感に欠ける
日経平均株価の動きですが
徐々に上から押さえつける圧力が
高まっているような感じがします。
7月半ばから
16,500~17,000円の価格帯で停滞
結局抜けきることが出来ませんでしたので
今週は75日線ではね返していますが
来週あたり均衡を破る可能性も
十分にあるように思います。
もう一度上で
25日移動平均線に押し戻されると
いよいよ危ないかなと思います。
日経平均株価:月足チャート
[出典:松井証券ネットストック・ハイスピード]
月足チャートで見ても
9月は上に抜けきれず陰線
年末にかけて下げそうな気がします。
9月に18,000円を目指すくらいに
陽線で上がってくれば再浮上も
考えられたのですが
上昇は厳しい状況でしょう。
来月の日経平均の動きとしては
“15,000円を目指して下げる”
ここに注目していきたいと思います。
ただし
このまま16,300円を割らずに
キープし続けることがあれば
まだ上昇の可能性も残りそうです。
とにかく
レンジを抜けてくるまでは
大きくポジションを取るのは危険です。
早め早めの手仕舞いを心がけて
動きの出始めに備えておきましょう。