【踏み上げ・しこり・リバ】株式投資用語の基礎知識③【相場編】

始める前に知っておきたい
株式投資用語の基礎知識シリーズ
第3弾は
“踏み上げ”、“しこり”、“リバ”など
相場編をお届けします。
“踏み上げ”、“しこり”、“リバ”の使用例
300円から大きな下げもなく
ずっと上昇を続けてきたA社の株価は
1,000円の節目を境に売り方が強くなりはじめ
先日のあるニュースを機に
窓を開けて暴落するも
数日後
そのニュースの内容は
信憑性が低いことが判明
A社の公式発表によって
暴落分を一気に戻すほどのリバが起こり
1,000円近辺のしこりの影響もないまま
大幅上昇し踏み上げ相場となっています。
こんな事例があるかはわかりませんが
踏み上げ・しこり・リバの用語を使って
相場解説の例を示してみました。
読んでみて株価の動きは
イメージ出来たでしょうか?
いまの株価の動きを表すと
このような感じになります。
チャートを見た後に
もう一度読み返していただけると
なんとなく分かってきた感じしませんか?
それでは
このあと詳しく見ていくことにしましょう。
相場に関係のある株式投資用語
踏み上げ、しこり、リバ
そんなに頻繁に使われる用語では
ないような気もいたしますが
相場の動きをつかむためにも
どこか頭の片隅にでもいいので
認識しておけるといいかなと思います。
株式投資用語の基礎知識【相場編】
- しこり
- リバ
- 踏み上げ
ご紹介するのはこれらの3つですね。
それではしこりから順に見ていきましょう。
しこり
しこりとは
上昇相場の天井あたりで買ってしまい
含み損を抱えたホルダーが損切りできずに
塩漬け株を大量に持っている価格帯のことです。
このしこりの塩漬け株のことを
しこりの建玉で“しこり玉”と言ったりします。
しこり玉を持って塩漬けしてる投資家は
“せめて同水準まで戻ってきてくれ…”
“ちょっとでもいいからプラスになってくれ”
としこりに株価が近づくと売りが増えるので
下落の戻しの節目になりやすくなります。
先ほどの例ですと
1,000円くらいで買った投資家が
株価が1,000円に近付いたタイミングで
我先にと売りに転じるので
上昇の勢いが弱っていると
しこりを節目に下落に転じることになります。
リバ
リバとは
リバウンドの略称で
株価の戻りのことを指します。
下落相場のちょっとした戻しは
リバとは言わずに押し目などと言い
下落始めの水準まで戻ったら“リバ”と
言うのが一般的でしょう。
強い下落相場の後には
先ほどの例のように
一気にリバするようなことはなく
しこりのラインで一度もみ合うことが多いです。
しこりで負けずに超えていくと
上昇相場へと転換することが多くなります。
踏み上げ
踏み上げとは
空売りしていた投資家が
思わぬ急上昇に耐えかねて
仕方なしに上昇とともに買い戻すことです。
※追証で強制決済となるパターンも
- 株価が上昇すると思って買ってる人
- どうしようもないながらに買うしかない人
これ以上空売りする人がいない中で
買いが一気に膨らむので
踏み上げが起きると
それを原動力にして
強い上昇を見せることがあります。
空売りをすると
青天井になるから危険だと
言われるのはこういった理由もあるでしょう。
特に
空売りが増えて信用売残が多いときには
踏み上げには注意が必要でしょう。
なので
一番踏み上げの危険性があるのは
先ほどのように天井圏ではなく
逆に長期的に低迷して下げている局面で
急な反発・高騰があると非常に危険です。
株価も安くなっているので
一気に買い上げられることもあるでしょう。
以上
始める前に知っておきたい
株式投資用語の基礎知識シリーズ
第3弾の相場編をお届けしました。
第1弾の時間編はこちらから
【寄り付き・大引け・ザラ場】株式投資用語の基礎知識【時間編】
第2弾のポジション編はこちらから
【ロング・ショート】株式投資用語の基礎知識②【ポジション編】
第4弾の板情報編はこちらから
第5弾の値動き編はこちらから
急激なリバによる踏み上げには気をつけ
しこりは相場転換の基準とするなど
活用してみてください。